2011年12月1日木曜日

どっちもどっち。

いつも発電所の文句ばっかりゆうてるけどたまには別の視点から…。

電気が最近すこぶる絶不調である。日中に学校の電気がないのは正直結構きつい。まあ電気があったらあったでフェイスブックに時間を費やされるのも困るけど、その手の先生はだいたい電気に関係なく仕事をあんまりしてないからやっぱり総合的には電気があった方がいい。プリントのデータはあるのに印刷できず結局作り損なんてのは今まで何度も経験していますが何度経験しても本当に悲しいもんです。しかたないから黒板に板書してノートに書かせるんですがそれで上手いこといくなら別にええんですが次の授業までそのページが残ってる確率はゼロに等しいのです。計画停電ならそれでいいんでちゃんと決まった時間につけて決まった時間に消して欲しい。

と、ここまでなら今までと同じような発電所への愚痴になっちゃうんですが…。今日は発電所サイドからみたチュークの電気事情のお話。

うちの家の電気メーターが最近おかしかったんですね。液晶が変な表示になってましていつもなら残金が表示されるはずなのに謎の「——05——」の文字。



ほんで、いつまでたっても電気が切れないんです。プリペイドなので通常生活をしていたら一週間に一回ぐらいは10ドルとか20ドルとか買ってきて入れないと残高がなくなって電気がきれちゃうはずなのに。かれこれ一ヶ月ぐらいはずっとこのままです。うちの家族が何度も発電所に電話して修理に来てくれってゆうてるのに未だに来ず。ほんで、最近いろんな人からちょくちょく耳にする話で合点がいきました。どうやらこれは送電線をいじくってなんぼ電気を使っても金がかからんようになってるみたいです。まあつまりは住人がチートをしてる訳ですね。性格的にうちの家族がしたとは考えられないので多分近隣住人の誰かが電線をいじくって、どんだけ使っても料金がかからんようにしてるんです。まあ、修理依頼で発電所に電話していることからもうちの家族はシロですけどね。うちの家の周りだけじゃなくて、島内のいたるところでこのチートが横行しているらしく発電所に金が入ってこなくなってるらしいです。

うーーーん。

今までこの国のインフラが整わないのは管理サイドの問題だけかと思ってたら結局どっちもどっちなんですね。残念ですけどほんとにここはなにもかも駄目ですね。新しい発電機がチュークに届き今月から24時間電気がくるかもしれないっていう矢先になって今度は住人の方がアホなことをしとるせいで本気で発電所の方が資金不足のため発電機の運用が出来ないそうで。まさに足の引っ張り合い。他の国とするならまだしも、同じ国の、しかも同じ州の、同じ島で、小さな小さな島の中で足の引っ張り合い。こりゃだめだわ。

チューク人好きなんだけどなぁ。適当でなまけもんで直情的、それってすごく人間らしいと思うんです。でも、やっぱり超えたらアカンもんはいっぱい世の中あると思うんですね。それは「俺らは適当なやつやからとかなまけもんやからー」みたいなんで絶対ごまかしたらアカンやろってレベルのもんがね。

理由を色々考えてみたんですが、結局それって仕事に対するリスペクトがないんちゃうかなぁ。自分の仕事に対してもそうやけど他人の仕事に対しても。もし、発電所の人間が自分の仕事をリスペクトして誇りを持っていたら住人は電気の対価としてお金を払っているんだから絶対にそのお金を汚すような真似は出来ないとおもうんです。一方、住人が発電所の仕事をリスペクトして感謝をしていたらその電気を盗もうとは決して思わないでしょ。

人間易きに流れるものとはいえ、どっかでプライドみたいなんがあったらそれを抑える仕事をしてくれると思うんですけどね。

まあ、それは自分の職場についてもそうやし、そもそも人のことだけじゃなくて自分自身についても言えることかもしれへんけどね。自分の与えられた使命ぐらいは矜持を持って真摯に取り組みたいもんですね。

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