2011年8月13日土曜日

ほうれん草に感じる愛情。

うちの学校には給食みたいなシステムは存在しておらず、弁当を持ってくるか、スナックバーに行くか、行商にくる弁当屋で弁当を買うかをします。食事の時間に子どもの家から持ってきた弁当を見て回るとすべからく悲惨なことになっています。

米の上にスパムとウインナーが乗っていてその上からケチャップがぶっかけられています。たまたまその子だけかなーと思ってクラスをぐるっと回って一通りチェックしてみるとほとんどみんな同じものを食っています。容器の中に缶詰の肉とご飯。ちなみにスナックバーはご飯としては唐辛子味のラーメンしか扱っていないし他は二種類ぐらいのお菓子を置いているだけ、弁当屋の弁当もご飯の上に、スパムとものっすごい薄い卵焼きがのっかっているだけです。

で、ふと思い出したのが子どもの時にオカンが作ってくれてた弁当。
隅っこには毎回ほうれん草のおひたしが入っていたんですよね。あれが憎かった訳ですよ。まさに憎悪の対象でした。
「なんでオカンこんなんいっつも入れんねん!俺はハンバーグとウィンナーと卵が好きやねん!」

ほんで、もう一回チュークの子どものお弁当を覗き込む訳なんです。
あー!そうか!

一つに肉とご飯だけの食事が好きなんですよ。うちのステイ先の家族も大好きです。

自分の弟なんて、
「ハワイでは野菜をいっぱい食べさせられた!ここでは肉とご飯しか食わんでええから天国や!!」
ってこのまえゆうてたぐらいですから。

そして、もう一度あーそうか!
お母さんも子どもが好きなんです。
そこは日本と同じ。
子どもが好きだから、ほうれん草を入れる訳ですね。健康のために。
でも、チュークでは子どもが好きだから、ウィンナーしか入れない訳です。好きな子どもに好きなもんを食わせてあげたいわけです。
栄養学みたいなのを知らないから。

だから、うちのステイ先のママなんかも少しそれぞれの野菜の効果を教えてあげて、それが息子にどう影響するのかとか夫にどう影響するのかを教えてあげるとちゃんと野菜をとらそうと工夫をはじめたんだと思うのです。

ほうれん草の中にも親の愛みたいなんが感じられるんだなぁ。
ちなみに、チュークでほうれん草と言うと空芯菜のことを指します。
さらに、チュークではセリというとこれまた空芯菜のことを指します。


少し母親のありがたみを知ったボクは今日、せっせとカレーを作りました。
チュークに来て初の料理。
実家のオカンに送ってもらったカレーのルーで野菜の使い方を実演。
これならみんなの苦手な人参も食べれちゃいます。
また、うちに泊まりに来ていた先輩隊員も自慢の野菜炒めで野菜の美味さをうちの家族に見せつけていました。

ほら、なかなかいい写真。食事はコミュニケーション。
みんなで揃って食べるのって大事ですね。


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